[主な“外部脳”としてnoteを使用しているため、こちらにはnoteから転記した文章が多くなる。もう一つの保存場所というようなイメージ]
プロフィール
HN:
Wahrheit
年齢:
35
Webサイト:
性別:
非公開
誕生日:
1990/07/22
自己紹介:
観測・収集・編纂・断章。非ロマン思想。言語という触覚への登攀。
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流れ、流れの赤い髪。
流れるその身は行き先を識らない。
それどころかだ、
己が誰なのかさえもわからない。
それでも生きんとする意思だけが
彼の眼に光を宿らせた。
流れ、流れの赤い髪は、
荒れ野の風に身をゆだねて。
inspiration→METAL MAX3
流れるその身は行き先を識らない。
それどころかだ、
己が誰なのかさえもわからない。
それでも生きんとする意思だけが
彼の眼に光を宿らせた。
流れ、流れの赤い髪は、
荒れ野の風に身をゆだねて。
inspiration→METAL MAX3
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1
眼鏡の奥で、双眸が血走っていた。
規格外といえる工具は
破壊のために用意されていた。
彼はこの世のすべてを「解体」する――
そんなふうに見えた。
机の上には、
ネジのひとつも残らなかった。
「修理」よりも、「改造」よりも、
彼は「解体」を愛していた。
2
すべてを破壊しきった。
気も済んだ。
そして彼はやめた――「解体」を。
眼鏡の奥のまなざしは穏やかに、
手のひらの上のからくりを見つめる
――それが壊されることも最早ない――
机の上では、
ネジがいつも同じ位置に戻される。
「修理」よりも、「改造」よりも、
さらには「解体」よりも
今は――ほんとうは、
彼は「構造」を愛していた。
眼鏡の奥で、双眸が血走っていた。
規格外といえる工具は
破壊のために用意されていた。
彼はこの世のすべてを「解体」する――
そんなふうに見えた。
机の上には、
ネジのひとつも残らなかった。
「修理」よりも、「改造」よりも、
彼は「解体」を愛していた。
2
すべてを破壊しきった。
気も済んだ。
そして彼はやめた――「解体」を。
眼鏡の奥のまなざしは穏やかに、
手のひらの上のからくりを見つめる
――それが壊されることも最早ない――
机の上では、
ネジがいつも同じ位置に戻される。
「修理」よりも、「改造」よりも、
さらには「解体」よりも
今は――ほんとうは、
彼は「構造」を愛していた。
閉じた系の中に完全が睡っている。
私たちは卵殻(たまご)を出でて欠片になる。
鳴り響く鐘の音(ね)を誰が聴いただろう、
その時すでにすべてが始まっているのだ。
私たちは不可逆のうちに生きる中で、
いつしか卵殻のことも思い出せなくなる。
Träumereiはいつも原初以前のところに刻まれ、
閉じた系の中に完全が睡っているのを
私たちはまるで羨ましそうにするのだ。
私たちは卵殻(たまご)を出でて欠片になる。
鳴り響く鐘の音(ね)を誰が聴いただろう、
その時すでにすべてが始まっているのだ。
私たちは不可逆のうちに生きる中で、
いつしか卵殻のことも思い出せなくなる。
Träumereiはいつも原初以前のところに刻まれ、
閉じた系の中に完全が睡っているのを
私たちはまるで羨ましそうにするのだ。
幾度でも最後は訪れる、
そのたびに貴方に出遭うのだ。
透き通った双眸は
まるで目の前さえも、
透かしているかのように視る。
貴方はいつもそうして
還る場所をさがしている。
貴方との時間を繰り返すたび、
私は或ることを識らずに居られない。
幾度でも私たちは出遭うのだ、
幾度でも最後は訪れる。
そのたびに貴方に出遭うのだ。
透き通った双眸は
まるで目の前さえも、
透かしているかのように視る。
貴方はいつもそうして
還る場所をさがしている。
貴方との時間を繰り返すたび、
私は或ることを識らずに居られない。
幾度でも私たちは出遭うのだ、
幾度でも最後は訪れる。
吾が引き受けし真理[Wahrheit]よ――
今ではすべてが目の前に現れ、
それでいてまだ無垢を隠し持っている!
なんという明晰[Klarheit]か、
憐れなことにこの現状に
肉たちは何ひとつ、ものを言えないのだ。
然しそれが肉の愛らしさでもあろう、
私は結局、異形にもなりきれなかった。
☆
それならば何処ぞの誰かのために、
祈らせてくださいませ。
今ではすべてが目の前に現れ、
それでいてまだ無垢を隠し持っている!
なんという明晰[Klarheit]か、
憐れなことにこの現状に
肉たちは何ひとつ、ものを言えないのだ。
然しそれが肉の愛らしさでもあろう、
私は結局、異形にもなりきれなかった。
☆
それならば何処ぞの誰かのために、
祈らせてくださいませ。
